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歴史的にさまざまな民族と文化が栄え、地方によって風土や気候が異なるスペインは、一都市ではとても味わえない多彩な魅力がつまっている。複数地方の都市を巡ってその豊かな魅力を楽しもう。
8~10日間の日程で、マドリードとバルセロナに、アンダルシア地方の街を組み合わせたものが、最もポピュラーかつスペインを満喫できるプラン。アンダルシア地方は、グラナダ、コルドバ、セビリアなどが世界遺産の建造物もありアクセスもしやすい人気都市だが、どれかひとつを選ぶならやはりアルハンブラ宮殿のあるグラナダ。また、マドリードでは近郊のトレド、セゴビア、アビラなど世界遺産になっている旧市街のある古都を訪れてみよう。大都市だけでは味わえないスペインらしい風景に残る中世の面影に出会えるだろう。
スペイン マドリードのマヨール広場マドリード
スペインの首都マドリードは、歴史の表舞台に登場するのは16世紀以降だったという比較的新しい街。そのせいか、かなり近代的な都会だ。
マドリードでの最大の見どころは、すばらしい芸術作品の数々。スペイン絵画の殿堂といわれるプラド美術館をはじめ、スペイン内乱を描いたピカソの「ゲルニカ」のあるソフィア王妃芸術センターなど充実したコレクションの美術館・博物館が多くある。
マドリードから日帰りで行ける郊外の街も多いので旅の拠点にも便利。
スペイン バルセロナのサグラダ・ファミリアバルセロナ
スペインの中でも独特の歴史と文化のあるカタルーニャ州の都バルセロナは、活気のあふれる芸術の街。
19世紀半ばよりモデルニスモと呼ばれる芸術運動が起こり、バルセロナのシンボル、サグラダ・ファミリア教会、カサ・バトリョ、カサ・ミラなどガウディ建築をはじめとする世紀末建築が数多く見られる。
ピカソやミロの現代アートなど美術館も豊富に揃っている。
ゴシック地区にはカテドラルなど古い町並みが残り、海岸沿いや市場などの散策も楽しめる。
スペイン グラナダのアルハンブラ宮殿グラナダ
イベリア半島最後のイスラム王朝が置かれたグラナダ。
長いイスラム支配時代の栄華が残り、なかでもイスラムの偉大な遺産といわれるアルハンブラ宮殿は、レコンキスタ後この地を支配したキリスト教の王たちにも愛された幻想的で壮麗な建物。宮殿外のイスラム=スペイン様式の庭園も美しい。
アルハンブラ宮殿から一望できる白い町並みは、アルバイシン地区で、グラナダ最古の町並みが残っている。
スペイン セビリアのカテドラルセビリア
アンダルシアの州都でもあるセビリアは、イスラム文化の繁栄後にキリスト教徒による大航海時代の繁栄も体験した華やかな歴史的都市。セビリアのシンボルである荘厳かつ巨大な大聖堂とヒラルダの塔は、イスラム教とキリスト教の融合したスペイン最大、ヨーロッパでも3番目に大きな聖堂だ。
これらをはじめとする歴史的建築物は、世界遺産に登録されている。またセビリアは、フラメンコの本場。ぜひその情熱的な歌と踊りを鑑賞してみよう。
スペイン コルドバのメスキータコルドバ
西カリフ帝国の都として栄えたコルドバ。イスラム世界の中心地だった栄華の残る歴史地区は世界遺産に登録されている。
街の中心にある歴代カリフが建設したメスキータ(モスク)は、イスラム教のモスクをキリスト教が大聖堂に改造した両宗教が共存する建物。大理石と赤レンガのアーチと円柱が立ち並ぶ内部は薄暗く、独特の雰囲気だ。
その周辺にローマ橋や要塞、ユダヤ人街が残っている。
スペイン トレドの町トレド
中世のたたずまいの残る古都トレド。
イスラム支配を経て16世紀まで政治・経済の拠点として繁栄し、そのまま時を止めたような街だ。
三方を川に囲まれた街の姿はすばらしいので、川を隔てた場所から全景を眺めてみよう。
画家エル・グレコが愛した街としても知られていて、大聖堂や教会など街の至る所でグレコの絵を見ることができる。